出雲大社が縁結びの神様となった由来とは?古事記の神話を超解説!






こんにちは。ブログ管理人のayaです。

aya
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ブログに来てくださってありがとうございます。
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出雲に生まれ育った私にとって、出雲大社はとても身近です。今までに何回お参りしたでしょうか。


毎年の初詣ではもちろん、高校生の時の遠足の行先も出雲大社でした。(笑)

出雲大社は今は出雲市に合併されていますが、以前は大社町でした。
通っていた高校から出雲大社まで、片道11㎞、2時間以上かかりました。遠かったですよ~



出雲大社は縁結びの神様として有名ですね。
仲良しの家族、たくさんの友人、助け合える仕事の仲間・・私もおかげでよい縁に恵まれています。(*’▽’)

ところが、よくよく考えてみると、出雲大社が何故、縁結びの神様なのか、由来をちゃんと知らなかったのです。


出雲の生まれなのに、それではいけない!


ということで、出雲大社が縁結びの神様になった由来は何かを探ってみました。調べていくうちに、「古事記」に行きあたったのです。


出雲大社の縁結びの由来を、古事記のお話をひもといて、私なりにまとめてみました。かなり、はしょった部分もありますのでのでご了承ください。




出雲大社の縁結びの由来とは




出雲大社の主祭神(しゅさいじん)は、大国主神(おおくにぬしのかみ)=大国主命(おおくにぬしのみこと)です。
その名前にあまりなじみがなくても、大国さま(大黒さま)と言えば、聞いたことがあるでしょう?

大国主神(おおくにぬしのかみ)には、他にも、

  • 大穴牟遅神(おおあなむじのかみ)
  • 葦原色許男神(あしはらしこおのかみ)
  • 八千矛神(やちほこのかみ)
  • 宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)

と、たくさんの名前があります。とても覚えられませんね。(笑)

ここから先、私が小さいころから親しんできた、大国主命(おおくにぬしのみこと)で通していきますね。

出雲大社の公式サイトには、大国主命についてこう書いてあります。

  • 大神様は国づくりをするのに、農業や、漁業、産業から医薬まで、生きてゆく上で必要な様々な知恵を与えて、人々を救われました
  • “えんむすび”の神として人々に慕われていらっしゃいますが、縁結びの「縁」は、男女の縁だけではなく、人と人のつながり、先祖代々のご縁など、目に見えないご縁のことです
  • 代々の祖先の歩みを常に見守られ、目に見えないご縁を結んで下さっているのが大国主大神様なのです

出雲大社公式サイトはこちら。

人々を救った?目に見えないご縁を結ぶ?大国主命とはどんな神様なのでしょう?


出雲大社の歴史を手繰っていくと、「古事記」にその起源が書かれていることが分かりました。


そうです。出雲大社が縁結びの神様となった由来を知るには、「古事記」に書かれた、大国主命のものがたりと、出雲大社の誕生の話を知る必要があるんです。




古事記に書かれた出雲大社の歴史




古事記って、聞いたことあるけど、なんだった?という方のためにちょっとだけ説明しましょう。

古事記とは

奈良時代の初め(712 年)、平城京の完成を祝う記念事業として古事記は作られました。
稗田阿礼(ひえだのあれ)が記憶した神話・伝承を語り、それを太安万侶(おおのやすまろ)が文章にまとめました。 日本で一番古い歴史の本です。


基本的には天皇家の歴史ですが、1~3巻のうち、1巻は神様のお話です。



天と地が分かれて、イザナキとイザナミという男女の神様が結ばれ、「国生み」つまり日本が生まれたというところから始まります。神々が国を治め、初代天皇の神武天皇の即位へとつながっていきます。天皇家は「神様から、国を治める力を授けられた」と伝えることで権威を示したのです。

aya
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それにしても、天も地も分かれていない場面から、男女の神さまが国をつくるなんて、アダムとイブのお話しみたい!

その古事記の中に大国主命(おおくにぬしのみこと)と、出雲大社の起源が書かれています。
大国主命(おおくにぬしのみこと)は、古事記の中でどんなふうに書かれているのでしょう。

医学、薬学に通じた神さま

あなたは、因幡の白うさぎのお話を耳にしたこと、ありませんか?

そうそう、「大きな袋を肩にかけ、大黒様が来かかると~♪ そ~こに因幡の白うさぎ~、皮をむかれて赤裸~♪」っていう歌、知ってるでしょう?


え、知らない?私を含め、出雲の子はみんな知ってますよ~(笑)

白うさぎを救ったお話






古事記にある、稲羽の素兎(因幡の白うさぎ)のお話はこうです。

大国主命は、兄の八十神(やそがみ)たちに意地悪され、大きな荷物を担がされていました。
そこには鰐(わに=サメ)に嘘をついたのがばれて、皮をむかれて赤裸になったウサギが・・・・
兄たちはうさぎに、「海水で洗えばいい」と言います。
言われたようにしたうさぎは、塩が傷にしみて苦しんでいました。
遅れてやってきた大国主命はうさぎに、「真水で洗い、ガマの穂の花粉をつけなさい。」と伝えます。
その通りにした兎は、元のように白い毛が生えて元どおりになりました。


aya
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塩水が赤裸の身に染みたって、痛そう~(涙)
これは、大国主命が医学や薬学の知識を持っていたことを示してるんです。



また、大国主命は、たくさんの妻がいて大変女性に人気があったことも古事記に書かれています。

女性にもてる不屈の神さま

大国主命の兄の八十神(やそがみ)たちは、全員が因幡の国の八上比売(やがみひめ)という美しい女神に恋をして、結婚を申し込みました。
ところが、八上比売が選んだのは大国主命。(これは、助けた白兎の恩返しだったのです。)



そのため大国主命(おおくにぬしのみこと)は、兄弟の神様から恨まれ、何度も殺されるのです。
兄弟で殺戮とは、なんとむごい・・((+_+))

でも、その度に大国主命は生き返ります。

兄弟で女性を争って殺し合いとは・・・しかも生き返ってるし!
神話は残酷なうえに自由で、奇想天外だわ~!

大国主命は女性にもてるし、不屈の精神があり不死身の身体。それが縁結びの神の由来とする説もあるんですよ。


多くの試練を乗り越えて、大国主命は日本の国を豊かな国になるよう、治めました。
でも、その国を、高天原(たかまがはら)=天国の天照大御神(あまてらすおおみかみ)から自分の子供たちに譲るように言われます。



国を譲って得た、縁結びのパワー




大国主大神様が国づくりをした国は、「豊葦原の瑞穂国」(とよあしはらのみずほのくに)。
「神様のおかげで稲が豊かに実り、栄える国」という意味。日本の国のことです。

大黒様は豊富な知識と、苦難に負けない根性、生き物への慈悲の心で豊かな日本を治めていたのですね。

ところが、大国主命が治めた国を、譲ってほしいと高天原(たかまがはら)=天の神様から再三使いを送ってきました。

国を譲る代わりに出雲大社と神事を司る力を得る

大国主命は国を譲る交換条件として、立派なお社を建ててまつられ、あの世で「幽(かく)れたる神事」を治める力を得ました。その宮殿が今の出雲大社というわけです。


「幽(かく)れたる神事」とは、目に見えない縁を結ぶことを言います。


こうして、国を譲った大国主命は、出雲大社で、神事を取り扱うことになりました。
出雲では「神在月」(かみありづき)には、旧暦10月に、神々が日本中から集まってきます。そして大国主命を中心に、世の中の縁組の相談をするとされています。

それにしても、古事記に書かれた神様のお話、奇想天外で自由奔放。ほんとに面白い!

終わりに

出雲大社が、縁結びの神様となった由来を調べていくうち、古事記の話にたどりつきました。
古事記に書かれた大国主命は、こんな風に書かれています。

  • 兄弟にいじめられふくろを担がされていた
  • けがをした兎に適切な治療を教えて救った
  • 何度殺されても生き返り、日本の国を反映させた
  • たくさんの女性からモテモテだった
  • 天照大御神に国を譲る代わりに出雲大社を建てさせた
  • 古事記という日本最古の歴史書にどんなことが書かれていたのか。調べていくうちに、神話の世界は、なんて不思議で興味深いのだろうと引き込まれていきました。

    あなたも、神話の国、出雲を訪れてみませんか?


    おまけ
    ↓↓これは、出雲大社のゆるきゃら「しまねっこ」です。頭は出雲大社の神殿のねこちゃん。個人的にはゆるキャラ日本一だと思ってます(笑)



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    コメント

    1. 林ドジこ より:

      出雲大社へは40年位前に行きました。写真を見て懐かしくなりました❗縁結びの由来を知って、面白かったです❗神話は日本に限らず、どこの国のも、(ギリシャやインドやロシアやグルジアしか読んでないけれど)おおらかで、ときには大胆で面白いですね❗

      • aya aya より:

        林ドジこさん、いつもコメントをありがとうございます。神話について詳しく調べたら面白いのでびっくり。ギリシャやインドやロシア、グルジアの神話を読まれたことがあるとはすごいですね。

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