最近、義母が亡くなり葬儀をしました。葬儀も大変だったのですが、葬儀の後にやることがたくさんありました。

葬儀が無事終わって少し落ち着くと、思いのほか疲れていることに気づき、翌日は少しゆっくりしましたが、しかしそんな時間もほんのわずか。

いろいろやるべきことがありそうなのに、頭がまとまりません。

普段は初詣などで神社やお寺にお参りはしますが、葬儀後の宗教的なことや事務的なことについてはあまり知識がなく・・。

葬儀社の方に、今後すべきこと、仏事や法要の準備、各種手続きのことなどを相談し、全て教えてもらいました。

この記事ではその時の体験をもとに、葬儀の後にやるべきことを全部まとめてみました。お役に立てたら幸いです。




葬儀後にやることリスト

この記事は基本的に、一般的な仏教のしきたりにもとづいた内容になっています。

また、供養の仕方や作法は宗派によって異なります。この記事では私の家の真言宗の方法で書いていますのでご了承ください。

法要に関する専門の方から教えていただいた、葬儀後にやることリストです。

  1. ご近所や葬儀でお世話になった方への挨拶
  2. お寺へのお礼
  3. 病院や施設、勤務先への挨拶
  4. 香典やお供え物の確認と整理
  5. 四十九日まで自宅で供養
  6. 四十九日法要の日程を決め、案内を送る
  7. 満中陰志を送る
  8. 四十九日法要以降の儀式や初盆の確認
  9. 仏具・位牌の用意
  10. (必要なら)仏壇・お墓の用意
  11. 各種手続き(年金・健康保険・銀行など)

それではここからそれぞれの項目のご説明をしましょう。

香典の整理とお返し、満中陰志の準備

香典の整理

まずは葬儀でお世話になった方、そしてお寺へご挨拶とお礼を済ませておきます。

その後、いただいたお香典を開いて整理し、満中陰志のお返しの準備をします。

お香典の整理にはエクセルを使った名簿を作りっておくと便利です。

参考までに、私は名簿項目を以下の項目で作りました。

  • 名前
  • 電話
  • 郵便番号
  • 住所
  • 関係(親族、会社関係など)
  • 金額
  • お供えや献花
  • 備考

なお、葬儀の後にぽろぽろとお悔やみに来られる方があるので、立飯(お香典のお返しの品)は四十九日までは少し余分に用意しておきましょう

満中陰志(まんちゅういんし)

満中陰志とは

満中陰志(まんちゅういんし)のお返しは西日本独自のもの。「中陰」というのは、仏教では亡くなった人の霊が「この世とあ の世の間をさまよう期間」のことで、「満中陰」とはその中陰が満ちて四十九日目の忌明けを迎え、無事にあの世へたどり着いたことを言うそうです。

「志」とは、感謝の気持ちを表すことばで、「お蔭様で無事満中陰を迎えました」という感謝の気持ちを表しています。お返しの金額はお香典金額の半額が基本相談に行った際にギフト用の冊子をいただきました。最近は「カタログギフト」が多いようですが、人によっては、カタログから商品を選び、はがきやネットで注文するのが面倒かもしれません。

食器やタオル、シーツ類などは好みでないと使わない場合も。コーヒーを飲まない方もいるし、甘いものが苦手な方もいるし・・と迷う事しきり。結局、お香典が5,000円以下のお返しにはよく使う食品を、それ以上の方はカタログギフトにしました。

選んだ品物を香典のエクセルデータに入力、印刷して業者さんに渡しておくと、四十九日法要の後、適切なタイミングで送っていただけるので便利です。

仏事に関すること(初七日から四十九日まで)

noellagiftshop / Pixabay

葬儀後から一周忌までの法要には、四十九日法要、初盆、一周忌があります。

初七日から六七日まで

初七日から毎七日ごと自宅で供養します。

仏壇のない我が家。急きょ、物置状態になっていた床の間を片付け、祭壇の場所にしました。祭壇や仏具一式を葬儀社からレンタルできますし、自宅に届けしつらえていただけます。

その際に四十九日までの供養の仕方までていねいに教えてもらえて、葬儀社のサービスはとても行き届いていました。

毎日お膳に食事を供える

朝晩花の水を変える。

毎日お団子をひとつずつ足す。

七日ごとにお花を変え、塔婆を差し替える(7枚あるのを後ろへ繰り下げる)

お位牌のカバーを7分の一ずつ引き上げる。

と、たくさんやることがありますが、

  • 食事は大変だったら精進料理でなく家族と同じものでもよい
  • 野菜の煮物など作り置きして冷凍、あるいは総菜を購入してくる
  • お膳は上げてからしばらくおいたら、家族が食べる
  • お供えは果物でなくても、ゼリーやおせんべいなど日持ちのするものでも可

など、少し気楽になれるようなアドバイスをいただきました。

位牌の準備

四十九日までの白木の仮位牌からその後は本位牌の準備が必要です。ご先祖の位牌がある場合は大きさをそろえるか少し小さくするものだそうです。

お位牌イメージ

位牌に戒名を書いてもらうのに、遅くても法要の半月前には準備が必要です。

位牌の値段は、数千円から15万円以上するものまであります。手彫りかどうか、蒔絵の有無、本漆か合成か、金箔か金紛か・・・これらの違いで値段が大きく変わるのです。ある程度予算を決めてから相談したほうがいいかと思います。

四十九日法要について

四十九日法要はちょうど49日目でなくてもよく、近い日程で僧侶と招く人の都合のいい日にします。できればお葬式の時に日程、場所、時間を決めておきましょう。四十九日の2週間前までには、参加予定の方に法要の案内を出します。この時に香典の整理の時に使った名簿が役立ちました。

四十九日の法要は僧侶を招いて読経してもらい、その後納骨をします。納骨は四十九日に場合が多いのですが、遅くても一周忌までに済ませます。僧侶が帰られる際にはお礼としてお布施をお渡ししますが、(必要があれば、お車代、御膳料も)一緒にお渡しします。お布施は3〜5万円が相場です。

法要と納骨の後に、参加した方々と会食をしますが、それを「お斎(おとき)」といいます。また、手みやげ品の用意が必要です。予算は食事とあわせて1万円くらいでした。会葬に参加する方の香典の目安がその位のようです。早めに参加者の人数を決め、満中陰志のお返しの発注の際に食事、手みやげ品を合わせて手配しておくと慌てずに済みます。

初盆(新盆)にすること

初盆または新盆とは四十九日が終わって初めて迎えるお盆のことです。お盆提灯を用意するのですが、亡くなった人があの世に行ってから初めて帰ってくるお盆なので、迷わないよう白い提灯を7月31日から灯をつけておきます。

初盆は故人の四十九日(忌明け)以降に初めて迎えるお盆のことなので、四十九日以内にお盆がくる場合、翌年が初盆となります。初盆では、家族や親族のほか、故人と親しかった方を招いて法要をします。僧侶に来てもらい、読経していただき、その後会食をするのが通例のようです。

一周忌

亡くなってちょうど一年目が一周忌。僧侶に読経をお願いし、お墓を用意し、納骨がまだの時は納骨します(三回忌までに納骨する場合も)。法要の後、四十九日法要と同様、会食と手みやげ品の用意が必要です。

お墓と仏壇

離れた実家に墓や仏壇があるという方も少なくないでしょう。

わが家も亡くなった義母の家は田舎で、義父も施設におり、今はだれも住んでいません。仏壇もお墓も田舎にあり、空き家になった家の先祖代々の位牌や、仏壇の本尊、お墓をどうするかが考えどころです。もう少し時間があるので、考慮中ですが、狭い自宅に仏壇を置く事や、高額なものですし悩ましいところ。

お墓を全部近くに持ってくるとなれば、墓地の手配や先祖代々の墓の供養や移動の手配が必要です。そのための供養など限りなく手続きがあります。費用もかなりかかりそう・・・。こういった仏教の数々のしきたりはいったい誰が決めたのだろうと少しばかりわずらわしく思ってしまいます。



各種事務手続き

死亡届け出をして戸籍上の除籍手続きが終了してからでなければ各種手続きはできないので注意しましょう。

一段落したら以下のような手続きが必要です。

年金

年金受給者の死亡届・・受給していた年金の種類により窓口が異なります。行く前に必要な書類を確認していきましょう。

国民年金⇒市区町村の国民年金課

厚生年金⇒住居地の年金事務所

年金資格喪失手続きでは、遺族年金の請求を。年金により一時金や遺族年金がもらえます。

健康保険の窓口で死亡の届出をし、保険料の請求を止めると、葬祭料や埋葬費の支給が受けられます。

その他の手続き

簡易保険や生命保険の手続き

故人の所得税の確定申告

公共料金の口座変更

クレジットカードの失効手続き

終わりに

葬儀後にやることや手続きの多さに驚きますが、年金喪失や健康保険は、期限が5年以内などで急がなくてもよいものもあります。大変な時ですが、ひとつひとつ着実に済ませていくしかありません。

今回は私が体験して知ることになった、一般的な仏教の「葬儀後にやること」を紹介しました。

専門の会社には必要な資料やパンフレットがありますし、わからないことをていねいにアドバイスしてもらえるのでその点は安心です。役所や銀行の窓口でも問い合わせれば親切に教えてもらえますよ。

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