寝たきりになって病院、施設、病院、転院を繰り返した義母が先日亡くなりました。
生前から、もしもお葬式になったら派手にしないでほしいと望んでいた義母。親族で相談し、家族葬で見送りをしました。

亡くなってから葬儀まで、こんなにも色々なことがあり、費用も驚くほどかかるとは知りませんでした。

初めてのお葬式で分かったことがたくさん・・・

普段葬儀といっても、参列することはあっても、身内の葬儀なんてめったにないですし、皆さんも色々と分からないことだらけですよね?特にどれくらいの費用がかかるのかは、不安に感じる方も多いはずです。

事前に知識を持っておくことで、ある程度費用を抑えつつ、納得できる送り方もできたかという思いが残り、記事にしてみました。



今回の家族葬の費用の実際

今回わが家で経験したのは、専門の葬儀会社で行った真言宗のお葬式。参列者は20人ほどの家族葬でした。

あくまでも一例としてご参照ください。

葬儀を行った費用は結果的に150万円を超えてしまいました。
食事や飲み物の清算や、お香典が未整理なので、最終の負担金額はまだ確定ではありません。
かかった費用の詳細はおよそ下記のような内訳です。

宗教者に払うお布施や戒名料は含まれていません。

祭壇料、果物、生花、葬儀運営企画に関する費用    80万円
控室使用料、枕飾り、線香やろうそく、安置用寝具など 14万円
ひつぎ、お骨入れ 22万円
湯かんと納棺一式 8万円
返礼品、立飯、参列者の食事、備品など 25万円
火葬費用 4万円

今回、友引や僧侶の都合が重なり、臨終の日から葬儀まで4日あったため控室を長く借りたので控室費用はやむをえませんが、後から思えばもう少し費用を抑えることができたかもしれません。

家族葬って何?

家族葬(かぞくそう)とは、家族などの近親者だけで行い、近親者以外の儀礼的・社交辞令的な弔問客の参列を拒否する葬式のこと。

密葬と似ているが同義語ではない。密葬の場合は、近親者だけで葬儀を行い火葬した後に、日を改めて本葬(骨葬・お別れ会など)を行う。密葬と本葬を合わせて一つの葬儀であり、本葬を行わず密葬だけを行うことは基本的にありえない。

これに対して家族葬の場合は、近親者だけで葬儀を行い火葬するところまでは密葬と同じだが、それだけで一つの葬儀として完結した形態であり、日を改めて本葬を行うことはない。(ウィキペディアより)

義母の「静かに送ってほしい」という希望に合わせ「家族葬」と漠然と考えていたのですが、そもそも家族葬とは何か実際のところよくわかっていませんでした。

葬儀社の方によれば「家族葬」は家族と親しい人だけで故人を送ることで、特に高齢で亡くなった場合は会社の方がたくさん弔問に来るようなことも少なくなるので家族葬を行うご家族様は年々増えているとのこと。つまり、広く近所や家族の勤務先の人などが参列するような式にせず、近親者だけの葬儀というのが家族葬なんですね。

家族葬の費用負担は一般葬より高くなることも

家族葬はこじんまりと派手ではない式なので、費用も抑えることができると思いがちです。けれど葬儀にかかわる家族の負担は、全体の費用からいただいた香典を引いた金額となるので、会葬者が少ない家族葬は負担金額が一般葬よりは増えることが多いようです。

葬儀にあたって決めなければならないこと

故人の遺体を安置しお焼香をすますと、まだ悲しみと落ち着かない気持ちが混ざった状態で、葬儀の内容あれこれ決めていかなければなりません。

  • 会葬者へ香典返し
  • 参列者の見込みと会場
  • 祭壇の装飾や大きさ
  • ひつぎや骨つぼの種類
  • 通夜後の食事
  • 精進落としのお膳の種類や数
  • 親族からのお供えの品など
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必要なものにかかる予算を知っておくべき

葬儀会社の方から示される、写真付きのカタログを見ながら決めていくのですが、進められるまま、「こんな時だから」「けちけちしてはいけないのかな」と考えて、いいもの、いいものと選ぶと最終的にとても高額になります。

祭壇の費用には、お通夜や葬儀の会場設営、霊柩車、火葬場までの送迎などが含まれ。ランクによって遺影作成や思い出の写真からDVD作成などがサービスとなります。

カタログに載っている祭壇は従来のものやモダンなものまでありました。一番立派な祭壇は140万円という価格。最高に豪華な祭壇、そこそこに立派な祭壇、ぐっと質素な祭壇というように並んでおり、人間の心理として中ほどの少し上を選ぶものです。

また、ひつぎも、白木のシンプルなものから、刺しゅうが施された豪華なものまで、数万円から30万円程度します。高級なひつぎのカタログを見せられて、つい、義母が好きだった色合いのものを・・・などと次第に金銭感覚が麻痺していきました。


ひつぎはお通夜と葬儀の時に置かれ、故人を収める大事なものとはいえ、2~3日後には火葬場で燃えてしまうものなのに・・と後になって思います。「こんな時だし、あまり貧層でもかわいそう」「嫁の立場で、安いのにしますと言いにくい」と選ぶのを迷っていると、しっかり者の姉が、不要なものは「それはいりません。もう少し値段が安いものでもいい、食事も量が多いと余るから最小限で。」と助言してくれて心強かったです。

葬儀の後、残った家族はこれからも暮らしていかなければなりませんし、四十九日や初盆、一周忌と様々な法要もあります。必要な物にかかる費用や予算をちゃんと考えるのは当たり前です。



葬儀前後で必要な費用

費用の内容はこのようなものです。

臨終からお通夜まで

  • 控室使用料(祭壇設置、2~3人寝るための寝具、風呂、トイレ、台所、洗面所、テレビ、冷蔵庫などあり)
  • 身体保護のドライアイス・枕飾り(花)、祭壇、ろうそく・線香などの費用
  • 湯かんと納棺の費用(二人の納棺師の方が故人を清浄剤で清め、衣類を整え、死に化粧をする儀式費用)
  • ひつぎやお骨入れの費用

通夜から葬儀まで

  • 葬儀式場使用料(参列予定者の人数で決まる)
  • 祭壇(花・果物かご・遺影・霊柩車・式の司会込み)
  • 会葬者への返礼品(タオル、お茶、水引からカタログギフトまである)
  • 通夜ふるまい(食事)
  • 立飯(たちは)
  • 精進落としの仕上げ善(飲み物は別途)

宗教者へ払うお金のこと

わが家は真言宗のお葬式で、葬儀の際、戒名料、お布施、客僧(二人目以降の僧侶のこと)へのお布施、それぞれにお車代をお渡ししました。

お布施や戒名料の相場は、親族にたずねてもその額はまちまち。「あそこのお葬式の時は〇万円だった」「来られる僧侶の人数でも違ってくる」などはっきりわからなかったのです。お布施や戒名料は、宗教や宗派によって、僧侶によっても異なるようです。

戒名料というものは本来なくて、故人がどのくらい生前にお寺に寄進や信心を行ったかで「戒名の格」が変わるものでした。近年はお金を出せば戒名の格が上がると言う話も聞きます。金額については、お寺に直接聞きました。どのくらいお支払するものでしょうかと聞くのは失礼には当たりません。

もし言われた金額が払えない場合は、そのことをちゃんとお伝えして了承してもらうことはできるのです。

葬儀後にも仏具や法要に費用がかかります

葬儀がすんだからといっておわりではありません。四十九日、1周忌、3回忌など法要が続きます。仏壇や宗派によっては位牌の準備がいるし1周忌までにお墓も立てなければなりません。わが家の場合、田舎の家に墓地はありますが、墓石の用意が必要でこれから相談です。

まとめ

葬儀にかかる費用は、

  1. 葬儀までの搬送、控室、湯かん、納棺など安置費用
  2. 通夜式、葬儀後の食事など接待費用
  3. 祭壇などの会場の費用
  4. 宗教者への支払い
  5. 香典返し
  6. 火葬費用

などがあります。香典返しの品、食事などは抑えてもいいでしょう。また、高価な祭壇やひつぎでなくても、十分に心を込めた見送りはできます。全体の予算をある程度決めて、葬儀会社の方と相談すれば過剰な負担を避けることが大切だとわかりました。

終わりに

わが家のお葬式でかかった費用は母の貯えたお金もあり、何とか支払うことができました。けれど、戦前、戦後苦しい時代を乗り越え、働きづつけで、質素に暮らして蓄えたお金。そのお金のほとんどが葬式と法事の費用に消えていきそうです。

最近は生前に予約できる葬儀プランや、もっと料金を抑えたプランを紹介する葬儀社もたくさんあります。終活サロンといって自分の最後のあり方を生前から考え、よりシンプルに暮らすための勉強会も紹介されています。何十年か先、(もしかしたら数年後かもしれませんが)その時に子供たちに負担にならないよう、事前の準備が大切ですね。

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